有田みかんとは!?〜有田みかんの豆知識〜

日本一のみかんの産地である和歌山県。さらにその中でも、霊峰高野山を源として紀伊水道へ注ぐ有田川が走るこの有田地方は、海、山、川と自然に恵まれた豊かな場所です。みかんの生産地として全国的にも有名な「有田みかん」は、この地域で古くから栽培されてきた特産物です。
ここでは、特徴や歴史、地域ブランドとしての取り組み、更には和歌山ならではのみかんのむき方まで…有田みかんに関する豆知識をご紹介します。

有田みかんの特徴

和歌山県は日本屈指のみかんの生産地です。その中でもこの有田では、古くからみかんの栽培が盛んでした。その歴史は実に450年。現在の有田市糸我町中番に紀州藩の委託を受けた伊藤孫右衛門が栽培を始めたのが起源と言われています。
有田地方は、一年を通して温暖な気候で雨が少ない土地柄です。有田川の流れる左右には山が連なり、水はけの良い急斜面を利用した段々畑が広がります。海岸沿いの山々にも畑が広がり、海からの温かな潮風を受けてたくさんのみかんの木がそよぎます。斜面に広がるみかん園のほとんどは、石垣階段型の畑です。石垣は保温効果や排水効果、光の反射効果があります。山だけではなく平地でも、すぐ横にみかん畑がある家が多く、どこを見渡してもみかんで溢れています。
「降水量が少ない」「水はけが良く太陽の光が多く当たる急斜面が多い」「海からの温かな潮風で気候が温暖」などの好条件に恵まれ、ここ有田のみかんは、昔から多くの人々に愛される特産品として根付いてきました。和歌山の土地が生んだ有田みかんは、海と山と太陽の恵みを受け、ぎゅっと濃縮した甘みが最大の特徴です。

有田みかんのブランド化(商標登録 第5002567号)

有田みかんは、果樹王国紀州和歌山を代表する高級みかんブランドです。有田みかんの名は全国的にも有名で、百貨店や高級フルーツ店にも陳列されています。
2006年10月27日に、地域団体商標制度(「地域の名称+商品の名称」からなるブランド展開を緩和する制度)の認定第一弾が、特許庁より発表されました。申請していた「有田みかん」もその中に含まれ、後の11月10日に晴れて地域団体商標として認定されました。
有田みかんには、有田地方の中でも更に細かな生産地域別のブランドもあります。有田郡湯浅町田地区で生産されたものを「田村みかん」、有田市新堂地区で生産されたものを「新堂みかん」と呼び、みかんのトップブランドの一つとされています。
和歌山県有田の地域ブランドとして認められた有田みかんは、地域の活性化はもちろん、多くのみかん農家の励みとなりました。そして将来的には、全国的な有田のPRに繋がると、大いに期待されている特産物なのです。

有田みかんの種類

毎年9月頃になると、緑色だったみかんの果皮は、徐々にオレンジ色へと色づき始めます。みかんは出荷の時期によって「極早生(ごくわせ)みかん」「早生(わせ)みかん」「中生(なかて)みかん」「晩生(おくて)みかん」に大きく分けられます。秋に極早生みかんが出荷され、早生みかん→中生みかん→晩生みかんの順に収穫され出荷します。12月頃が一番忙しく、出荷は1月中旬頃まで続きます。

極早生(ごくわせ)みかん

9〜10月頃に出荷される、一番早いみかんです。果皮に青みが残っており、やや酸っぱいのが特徴です。じょうのう(みかんの果肉が入った袋)が薄いのでとても食べやすく、甘酸っぱくサッパリとしたみかんが好きな人にはおすすめです。初もののみかんをいち早く食べたい方は是非!

早生(わせ)みかん

10月下旬~12月頃に出荷される、一番人気の旬のみかんです。果皮がオレンジ色に染まり、この色の変化の様子を「紅がさしてきた」と言います。オレンジ色が濃いほど、味が濃く美味しいみかんと見立てます。極早生みかんより更に強くなった甘みとほどよい酸味が特徴です。みかんを数日置いておくと、酸っぱさが抜けてきて甘さが強調されます。

中生(なかて)みかん

11月下旬~12月下旬頃に出荷される、出荷期間が一番短い品種のみかんです。酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。外の皮やじょうのうが少し厚くなり、日持ちがよくなります。1週間ぐらい気温の低い場所に置いておけば、早生みかん以上に、酸味が抜けて甘さが強調され美味しく食べることが出来ます。

晩生(おくて)みかん

12月下旬~3月頃に出荷される、シーズン最後のみかんです。年明け用のみかんとして、貯蔵できる利点を持った品種が出荷されています。外の皮やじょうのうが厚く、とても保存が効くので、気温の低い所で保管しておけば1ヶ月くらい腐らない場合もあります。その為、箱ごと購入する方も多くいます。

みかんの出荷カレンダー

和歌山では常識!?みかんの皮の「有田むき」

みかんのヘタを下にして持ち、中心のヘソの部分に親指の爪を立てます。少し指先を押し込みながら果肉ごと引っ張って、切れ目を入れます。

そのまま半分に割ります。このとき、ヘタの部分は切り離さず、繋がったままにしておきます。

半分の実を、更に半分に割って4等分にします。このときも、ヘタの部分は切り離さずに残しておきます。

ヘタを中心にして、切り分けた塊ごとに、皮と実の間に指を入れて取り外します。ヘタ側から剥がすことで、白い果皮の筋もきれいに取れます。