- 畑の所在地
- 栽培している品目
有田川町
みかん、不知火
山城さんと不知火(しらぬい)の栽培
今でこそ、有田でも不知火の栽培が盛んですが、その中でも山城さんの畑では、早くから不知火の栽培にとりかかっていたそうです。山城さんの不知火畑をのぞくと、道を境に、左側には背の低い木が、右側には背の高い木が生えています。左側は植えてから5年、右側は接木をしてから20年余り。不知火は、今では病気になりにくい苗(ウィルスフリーの苗)が出回るようになりました。しかし山城さんとしては、20年物の不知火(ウィルスフリーではない)の方がおいしいと感じるそうです。
山城さんは不知火の他にみかんの栽培もしていますが、繊細なみかんに比べると、不知火の栽培は「男の料理!」なのだそうです。「肥料も手間も、足りないことはあってもやりすぎになることはないので、僕でもつくれるんです(笑)」と語ってくれました。
不知火ってどんな柑橘?
デコポンという名前でお馴染みの不知火。柑橘には様々な品種がありますが、不知火はとても「食べやすい」。一見ゴツゴツとした厚い果皮ですが実際は剥きやすく、じょうのう(みかんの果肉が入っているふくろの部分)も薄いし、味も甘くて濃厚。毎年1月下旬に収穫を行い、2月中旬から出荷。この収穫から出荷までの貯蔵も、おいしい不知火をつくるためには大事な期間とのこと。貯蔵することによって酸味が取れ、果皮に含まれている苦味のある油(けん)が少なくなるのだそうです。ちなみに、ゴツゴツした不知火のほうが酸抜けが良いと、山城さんは教えてくれました。